大切なお墓の手入れを定期的に行うブログ:26-4-2022
今、あたくしの目の前には、1枚のバースデーカードがあります。
このカードは、ちょうど十年前に、
あたくしが生まれて初めてもらったバースデーカードです。
初めてのバースデーカードは、
あたくしが21歳の時につきあっていた彼女がくれた
誕生日の贈り物に入っていたものでした。
当時のあたくしは、一人暮らしをしており、
寂しがり屋のくせに、人に会うほうが辛く感じるほど心を閉ざしていて、
ほとんど学校にも行かず、いつも部屋にいました。
今思い出すと、
本当に暗い学生時代だったなぁと笑えてくるほどです。
逆に、彼女はとても忙しい人で、
学校とバイトに明け暮れる連日だったので、
いくらあたくしが暇でも、会えるのは一ヶ月に1度くらいでした。
そんなある日、
彼女があたくしの部屋に遊びにきてくれた時のことです。
ふと部屋の一角見ると、
きれいにラッピングされた箱が置いてあるのを見つけました。
彼女が僕に気づかれないように、そっと置いてくれたものです。
開けてみると、センスのいい瓶とコップが入っていました。
包装も彼女自身が箱や小物を買ってしてくれたもので、
とても素敵でした。
あたくしは本当に本当に驚き、
そして胸が熱くなるほど感動しました。
プレゼントに感激したことももちろんですが、
自分の胸が熱くなることに驚きました。
普段一人で部屋の中で、
いろんなことを考える度にネガティブになる自分のことを、
あたくしは暗い人間だと思っていたので、
自分がこんなに感激する心を持っていることに驚いたのです。
人が感動するということは、こういうことなのか…と
あたくしは身をもって知ったのでした。