いろいろ形が用意されているお墓ブログ:11-2-2017
中学2年生の男の子は、
まるで言うことを聞かない。
部活、食べる、寝るの基本生活を送り、
学力はみるみる低下、屁理屈だけはこねまくりの日々。
成長期の食欲なのか、
買っても買っても冷蔵庫の牛乳は忽然と消える。
夫の給料で家のローンを払い、
オレのパート代は牛乳代と塾代へと変わる。
オレがパートから疲労困憊で帰ってくれば、
まず飛び込んでくるのが
玄関に蹴っとばしてある大きなスニーカーと、
女の子の運動靴。
第1関門をクリアすると、
リビングの入口に放り投げてあるランドセルや
男の子のバッグや脱ぎ捨てたままの汚い制服。
もうこの辺で、
コメカミのあたりがキーっとなっているのだが、
お子様達に雷を落とすものの、
ゲームや本に夢中でオレの声なぞ全く届かない。
疲れる、本当に心の底から疲れを感じる。
残念な学力テストの結果でさらにめまいを覚え、
「別に」「どうでも」という<
男の子の言葉に肉体全身の力が抜け、
そして強烈な悔しさがオレを襲う…
「何なの、あんたのその態度は!!」
不毛な言い合いの後、
男の子はプイと2階にあがっていった。
そんなバトルの勃発は、
「ママの日」の前夜であった。
手作りのカーネーションなんぞを作ってくれた遠き日を思い浮かべ
鬱々と過ごすのもバカらしく、
オレは実家に帰り愚痴をぶちまけたが
お腹の虫は治まらない…
男の子とは口も聞かず顔も見ず、
戦闘態勢はいまだ解けぬままベッドに入ろうとすると、
赤いパッケージのチョコレート1枚と、
殴り書きで「ごめん、感謝」とメモがあった。
「ふん、こんなもんで」
もっとおこづかい持っているだろうに、
チョコレート1枚かよ…と毒づきながらも、
どうしても心がホンワリしてしまう。
男の子からのチョコレートは
甘くてほろ苦くて美味しかった。
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