お墓探しでは宗教や宗派が非常に重要なものとなっており、宗派が異なるとお墓を利用することが出来ないこともあります。
まずは自分の宗教宗派を確認し、本当にそのお墓で良いのかを確認しておくようにしてください。 お墓には石の材質や大きさ、また等級などによって大きな違いがあります。
価格としましては、数十万円から高価なものでは一千万円以上するものまでありまさにピンからキリまでと言えます。

 

お墓で使用をすることとなる墓石というのは、加工量はもちろんのこと、お墓を建てるところまで込み込みとなっているケースがほとんどです。
加工や彫刻などにより価格が変わってくることもあり、花立て・香炉・塔婆立てなどそれぞれに費用が発生します。

 

石材を購入する際には、サンプルと実物とでは大きく見た目が異なりますのでご注意ください。
必ず自分でお店に足を運んでチェックをして、予算に応じた現物をみてから決めるようにしてください。



高価なものでは一千万円以上もするお墓ブログ:29-11-2023

7年前に母が、続いて3年前に兄貴が亡くなった。

それまで自由気ままに
結婚もせず、遊びまわっていたボクも、
さすがに一人実家に残った病を抱えた親父を思い、
約20年ぶりに実家に帰った。

母が健在の頃から、
日本酒を浴びるように飲む兄貴と両親の仲は、
しっくりいかなかった。

そして母がクモ膜化出血で倒れ、
約2ヶ月の闘病の末亡くなった後は、
親父と兄貴の関係は修復しがたい程にこじれていった。

母の死を自分のせいだと自らを責め続ける兄貴には、
日本酒以外に逃げ場が無かったのかもしれない。

酔っては暴言を吐き暴れる兄貴を、
親父は悲しい目で見ていた。

そんな生活が災いして、兄貴も亡くなった。
親父は「悲しいけれど、正直ホッとした」とボクに言った。

ボクは、実家に戻りしばらくたってから、
母が亡くなって以来そのままになっていた、
家の中の片付けを始めた。

そんなある日見付けた手紙の束の中に、
親父から母にあてた手紙があり、
ボクは親父に内緒でそっと開いてみた。

それはボクが生まれて間もなく、
親父が出稼ぎ先から出したものだった。

内容は
「たまにしか会わないので、
子どもたちが自分の顔を見て泣きだしたのがショックだった」とか
「早く一緒に暮らしたい」とかたいした内容では無いのだけれど、
家族に対する愛情が溢れていた。

ボクは涙が止まらなかった。
兄貴が生きている間に、ひと目見せてやりたかったという気持ちで、
胸が一杯になった。

仏壇の隅に親父の目にふれぬようにそっと手紙を置き、
心の中で
「兄ちゃん、ボクたちはこんなにも愛されて育ちましたよ」
とそっと呟いた。

そして、親父も昨年亡くなり、
ボクは本当に一人きりになってしまった。

でもボクの前には、3人の写真が有り、
今も3人からの愛情を感じている。